フレンチ出身の星野が、顧客との距離を楽しみながらもてなす。
馳走屋という創作料理。

馳走屋 厨厨 / 星野 俊一郎

「お客さんが喜んでくださる反応が、直接見えるのがうれしいです」という星野。それはフレンチ時代では味わえなかった醍醐味だろう。予約でいっぱいになる事も多いがあきらめずに一度電話してみてほしい。

順風満帆なスタート、そして躓き。

3年前、府中駅北口にオフィスを構えていたある外資系世界的大企業が、移転のため府中を去った。まあ、よくあることである。ところが、その出来事はある1人の若きシェフに壊滅的な打撃を与えていた。
府中駅前にある飲食店「馳走屋 厨厨(ずず)」。オープンして6年目になる。オープン時、星野俊一郎は28歳。経営者として誰もが持つ不安に押しつぶされそうになっていた。「お客様が来てくれるだろうか。お客様は自分の料理に満足してくれるのだろうか」。不安を払拭してくれたのが、前述の大企業。この会社の1人の社員の方に気に入ってもらったことをきっかけに、連日連夜、同僚の方々がランチに、そして飲み会にと訪れてくれるようになっていた。いつもお客様で一杯。いつの間にか、予約しなければとても入れない店になってしまっていた。

問題は外ではなく中。そう考えるとうまくまわる。

ここで若き経営者がおごり高ぶり、今までの常連が愛想をつかして離れ、一気に経営難に向かうなんてことも、ままあるわけだが、星野の場合、そんなことになる可能性はカケラもなかった。イケメンな外見のイメージからはほど遠い、かなりの地味な性格。星野の興味はさらなる料理道の追求にのみ向かっていった。常連のお客様に喜んでもらおうと研鑽に研鑽を重ねる日々。苦しくもなんともない。もともとは、麻布のフレンチの超有名店出身。厳しい世界を生きて来たストイックな職人だ。そんな星野だから、例の会社の人達も、府中にいる間、厨厨を社員食堂のように利用し続けたのだろう。
そして、突然の移転。多くの常連を失った上に、悪い事は重なり、創業以来、苦楽をともにしてきたパートナーの退職なんてこともあった。今となってはこの事件、府中の他の方々にも喜んでもらう努力をしなさいという神の配剤とも受け取れるが、当時はそれどころではなかった。
さて、その後の厨厨だが、一時かなり客足が落ち込んだものの、少しずつファンになってくれる方が増えて来た。例の会社の人達もわざわざ遠いところをよく来てくれる。
今の星野に師匠はいない。お客様の反応だけが全てだ。社交辞令はいらない。本音の感想を聞きたい。だがなかなかそうもいかないのが悩みだ。星野は惣菜店にも勤めたことがある。主婦の方々を中心としたダイレクトな反応。この経験が星野の料理に対する考え方に幅を持たせた。気取らない店をつくりたいと考えたのもここでの経験が大きい。
生粋の職人だが、決して頑固ではない。接客にしても星野の優しさが滲み出る。料理のビジュアルの美しさもまさにフレンチ出身のそれだ。控えめだが星野の個性がしっかりと反映された温かい店になったようだ。

INFORMATION

目でも楽しめる創作居酒屋の品々をご堪能ください!
月~木曜日限定、飲み放題付総額 ☆3,980円☆

創作居酒屋 馳走屋 厨厨

東京都府中市府中町2-2-4 ジークレフビル202
営業時間/11:30〜14:00(L.O.13:45)
※ランチはなくなり次第終了
     17:30~24:00(L.O.23:30)
定休日/日曜
TEL.042-351-7727  HPはこちら

創作居酒屋
馳走屋 厨厨

東京都府中市府中町2-2-4 ジークレフビル202
営業時間/11:30〜14:00(L.O.13:45)
※ランチはなくなり次第終了
17:30~24:00(L.O.23:30)
定休日/日曜

TEL.042-351-7727

HPはこちら